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ドゥームスクローリングが不眠を引き起こす?!

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ドゥームスクローリングが不眠を引き起こす?!

スマホが睡眠障害を引き起こす理由の一つに、「スマホによってみたネガティブな情報に触れ過ぎてしまうこと」が挙げられます。大きな災害があった時や、少し前のコロナ禍に、「寝る前についついネガティブなニュースや投稿ばかり探して読み続けてしまった」という経験はないでしょうか。

 

 

このような、インターネット上の悲劇的なニュースやSNS投稿をスクロールし続けてしまう現象は「ドゥームスクローリング」(ドゥームとは“破滅”などの意味を持つ英単語です)と呼ばれます。ニュースアプリやSNSは、アルゴリズムによってユーザーが興味を持つ情報を次々と提供するようにできています。つまり、社会でネガティブな出来事が出来ると、誰もがドゥームスクローリングのリスクに陥ってしまうのです。

 

 

ネガティブなニュースなどによって脳がストレスを受けると、副腎から「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。コルチゾールは、交感神経を過度に活性化させ、身体を「危険から逃げる、敵と戦う」といった状態にします。心拍数、血圧、血糖値などが上がるので、入眠が妨げられ、眠れたとしても睡眠の質が低下します。

 

 

このようなドゥームスクローリングを避けるには、ベッドに入る30分~1時間前にはスマホ操作をやめてベッドに持ち込まない、または、リラックスできるのであれば、スマホで本を読むなどしてもよいでしょう。但し、寝る前にスマホを手放して距離を置くことは、デジタルデトックスにもなり、睡眠の改善だけでなく、眼精疲労やストレスの軽減、集中力の向上にも繋がります。

 

 

NTTドコモが運営するモバイル社会研究所が15歳~79歳の男女、約6200人を対象に行った調査によると、スマホを使う人の43%が「スマホの使用で睡眠時間が減った経験が多々ある、あるいは、少しある」と回答しています。この傾向が最も顕著だったのが10代で、「スマホの使用で睡眠時間が減った経験が多々ある」が32%、「少しある」が40%となっています。

 

 

睡眠障害は、しばしば、抑うつ症状、不安、孤独感、うつ病などと合併します。人の脳は、不快な刺激を受けると「扁桃体の過剰な反応を防ぐしくみ」が働きますが、睡眠不足状態の脳ではこの仕組みが働きにくくなり、ちょっとしたことで不安や抑うつの状態が生じやすくなると考えられています。このような側面からも、スマホ使用による睡眠不足は、世界中で深刻な問題となってきているのです。

当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、

自律神経失調症、更年期障害、冷え性、心身症、

月経前症候群(PMS)、PMDD(月経前不快気分障害)、

適応障害、摂食障害(過食症)、パニック症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

監修者:

新宿ペリカンこころクリニック

院長 佐々木 裕人

資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医

所属学会:日本精神神経学会

 

参考引用文献:Newton別冊『睡眠のサイエンス』