発達障害の特性を持っている人は、コミュニケーションが苦手と感じる人が少なくありません。ASD(自閉スペクトラム症)の特性が強く出ている人は、相手の発言の裏を読むことを難しく感じる人が多いようです。このため、微妙な空気の流れが読めなかったり、相手を批判するような言葉遣いになってしまったりして、そのつもりがないのに、相手を不愉快な気持ちにさせてしまうことがあります。一方、ADHDの方の中でも多動性や衝動性の特性が強く出ている人は、頭に浮かんだことをすぐに口に出したり、相手の発言をさえぎるようなコミュニケーションをとってしまったりします。
コミュニケーションの時は相手が主役と考える
このような問題を緩和するためには、どのようにすればよいのでしょうか? 基本的なコミュニケーションの原則として「相手が主役である」という考え方で行えば、コミュニケーションで大きな問題になることは少ないでしょう。
自分から何かを話をしなければならないという気持ちにとらわれないことが重要です。何故なら、質問さえすれば、相手が自然と話してくれるからです。相手の話しているテーマについて質問をすると会話が自然と続いていきます。話の流れについていけないと思った時には、頷くだけでも良いのです。
自分の考えを述べる時にも相手が主役で!
多動性や衝動性の特性が表れていると、どうしても自分の意見を述べたくて、無意識のうちに相手の発言をさえぎってしまう態度に出てしまいます。しかし、「相手が主役」を常に心掛けていれば、つい会話の途中で、相手の話をさえぎって自分の話を始めるようなこともなくなることでしょう。
コミュニケーションは「相手が主役」と意識するだけでも、会話の広がり方が変わってきます。コミュニケーションをとる時は、「その考え方はいいですね」とか「もう少し聞かせて下さい」などと相手の意見を聞くような言葉から会話を始めると、相手からも意見を訪ねられるようになります。これが会話のキャッチボールへ繋がるのです。

このコラムを読まれまして、気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、どうぞ当院まで、
お気軽にお問い合わせください。
当院では、
睡眠障害(不眠症)、不安症、うつ病、躁うつ病、適応障害、
強迫症、摂食障害、月経前症候群(PMS)、統合失調症、
過敏性腸症候群、自律神経失調症、心身症、パニック症など、
皆様の抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
当院では、ご希望の患者様に、ウェクスラー成人知能検査(WAIS)を施行することが可能な医療機関となっております。
ご自身の能力の凸凹の可能性が気になられる患者様、とりわけ発達障害(ADHDやASD)の可能性を危惧されている患者様は、御診察の際に、その旨を当院医師にお申し出頂けましたら幸いです。
監修者:
新宿ペリカンこころクリニック
院長 佐々木 裕人
資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医
所属学会:日本精神神経学会
参考引用文献:『ニュートン別冊 精神科医が語る 発達障害のすべて 改訂第2版』


