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PMSの3つのタイプとは…?【中医学】

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PMSの3つのタイプとは…?【中医学】

PMS(月経前症候群では、月経が始まる1週間くらい前から、様々な不快な症状が起こります。中医学(漢方)の観点による主な原因は、「気(き)」の流れが停滞することに拠ります。また精神的に不安定になることが多いのも特徴です。熱を帯びてカーッとなったり、イライラしたり、怒りっぽくなったり、あるいは、落ち込んだり、集中できなかったり…といった状態になることもあります。

 

 

身体に変化が生じることもあり、ストレスが原因で赤いニキビが出来たり、食欲が増したり、逆に食欲が減退したりします。また、胃腸が弱っている時は、食べ過ぎによっても、むくみや便秘に繋がります。

 

 

そんな時に「ツボ刺激」をしたい時は、「太衝(たいしょう)」というツボを押すことがお勧めです。足の親指と人差し指の、骨が交差するV字のくぼみにあります。親指の骨に沿って足首の方向になぞると、ちょうど指が止まるところです。ここを刺激すると、ストレスが和らぐと言われています。

 

 

PMSを和らげる食養生

 

中医学では、PMSの一因は「肝(かん)」の機能低下が原因と考えられています。月経前の時期は、肝を養う食材を積極的に摂るようにし、症状の軽減を目指しましょう。代表的な食材は、いか、たこ、かに、まぐろ、イワシなどといった魚介類です。野菜では、セロリや春菊、三つ葉、ニンジン、菜の花などがあげられます。良質なタンパク質とビタミン類を補給しましょう。

 PMSを和らげる日々の養生

 

 ☆早寝早起きを心掛けましょう☆

 

中医学では、PMSを「肝血(かんけつ)が不足し、気(き)の循環が滞った状態」と捉えています。肝は血の栄養により正常に機能しているのですが、月経の時期には全身の血が子宮に集まるので、血不足(けつぶそく)になると考えられているのです。不足した血を補うため、十分な睡眠時間を確保しましょう。血(けつ)は寝ている間に作られます。

 

 

☆自然に触れてリラックス☆

 

自然に触れることで、気(き)が巡って気分がスッキリします。外へ出て散歩をするのがお勧めですが、植物に水をあげたり、土いじりをしたり、木の素材のものに触れたりするのも効果があります。

 PMSの3つのタイプ【中医学】

 

➊ 肝気鬱血(かんきうっけつ)タイプ

 

体内の気(き)の流れが停滞しています。そのため、気分のアップダウンがあり、ストレスや睡眠不足で疲れが溜まってしまうタイプです。不足している血を補い、気の流れを整えていきましょう。お勧め食材はレバー、鶏肉、ニンジン、ネギ、セロリ、黒豆、黒ゴマなどです。

 

 

➋ 肝腎陰虚(かんじんいんきょ)タイプ

 

体内の潤いが不足し、身体や内臓が弱っています。熱がこもり、顔がほてったり、ニキビが出来たりします。黒豆などの豆類、クコの実などの種実もの、身体を元気にするエビ、牡蠣、鮭、あさりなどの魚貝類を積極的に摂るようにしましょう。

 

 

❸ 肝脾不和(かんぴふわ)タイプ

 

ストレスにより胃腸が弱くなるタイプです。ストレスを紛らわせるために、甘い物や脂っぽいもの、冷たいものなど身体に負担が掛かるものが無性に食べたくなります。よって、これらを控えるとともに、毎日の食事で胃腸にやさしい山芋や豚肉などを摂りましょう。

 PMSの時によく使われる漢方薬

 

PMSの時によく用いられる漢方薬として、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)…等々が挙げられます。

 

 

因みに、あくまでも一つの目安ですが、当帰芍薬散は、月経前のむくみが酷かったり眠気が強く出やすいタイプの人に向いています。加味逍遥散は、月経前に身体の熱がこもり易く、イライラが強いタイプの方に向いています。桂枝茯苓丸は、血が不足しやすいタイプの人に向いていると言われています。

 

 

漢方薬は、患者様それぞれの身体の状態やイライラの原因に合わせた処方がされますので(=同病異治)、医師や薬剤師といった専門家に相談されて下さい。

 当院では、

月経前症候群(PMS)、PMDD(月経前不快気分障害)

自律神経失調症、心身症、更年期障害、冷え性、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、

睡眠障害(不眠症)、摂食障害(過食症)、パニック症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)

統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

なお、月経前症候群(PMS)の漢方薬による治療をご希望の患者様は、

診察時に医師の方にぜひご相談下さい。

当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です 

 

 

監修者:

新宿ペリカンこころクリニック

院長 佐々木 裕人

資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医

所属学会:日本精神神経学会

 

参考引用文献:

櫻井大典監著『理由が分かればもっと整う!漢方生活を楽しむ教科書