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ADHDの方へのお勧め片付け術!

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ADHDの方へのお勧め片付け術!

“物を全て端に寄せる”ことから始めましょう

 

 ある研究によると、ADHDの人は視覚的な情報に対して敏感であるということが分かっており、これが注意の分散を引き起こす理由の一つとも考えられています。このため、部屋の片づけをしようとしても、色々なものが散乱していると、それら全てに注意が向いてしまい、どれを片付けるべきか分からなくなってしまいやすいとも言えます。

 

 

この対策としては、まず部屋の中の物をいったん全て端に寄せ、何もない広い作業スペースを作ることをお勧めします。こうすることで、目に入る情報量が減って頭がスッキリし、どこに何をしまうべきかを落ち着いて考えられるようにまるのです。さらに、「作業スペース」があることで、物を踏みながら片付けるというストレスからも解放されます。

 

 

一度に全てを整理しようとすると疲れやすいため、まずは物をいったん端に寄せて作業スペースを確保し、そこから一つひとつ、物を取って必要な物と不要な物を分類し、最後に収納するというプロセスを踏むと、効果的に片づけを進めることができます。

 

 

加えて、物を端に寄せるだけでも、部屋が一時的に「片付いた」ように見えるため、小さな達成感を得られます。ADHDの方の脳はすぐに得られる報酬や成果にモチベーションが高まりやすいため、この視覚的な変化が次の行動、つまり、本格的な整理に進むキッカケになります。そのため、物を端に寄せるというのは、片付けの最初のステップとして非常に有効なのです。


 週に1回、ゴミ袋を持って部屋をチェック!

 

 ADHDの方の脳はドーパミンの調節が上手くいかないため、即時的な報酬がないタスクに対しては、中々やる気が起きません。特に、掃除や勉強など、成果がすぐに見えづらいタスクに関して「やりたくない」と感じてしまいます。また、脳の実行機能(計画、優先順位付け、意思決定などを司る部分)の困難さから、片付けの「計画」を考えるだけでも疲れてしまうことも起こり得ます。

 

 

そんな時は、とにかく何も考えずに、ゴミ袋を持って部屋の中を巡ります。大概、部屋にゴミが散らばっていますので、それをちょいちょいとつまんでゴミ袋の中に入れていくだけでも、部屋はかなり綺麗になるのです。これにより、目に見える成果が得られます。先述のように、ADHDの方の脳は即時的な報酬に反応しやすいため、こうした小さな成功体験によって、より部屋を綺麗にしたいというモチベーションを高めてくれます。

 

 

また、ゴミを拾うことで、部屋の「雑然とした印象」が減り、視覚的・精神的な負担が軽くなります。この効果により、次の行動、例えば、本格的な掃除、片付け、物の整理や収納などをやろうというモチベーションが湧きやすくなるのです。

 

 

ADHDの方は、タスクの最初の一歩のハードルが高いと、つい先延ばししてしまいがちです。しかし、この方法なら「ゴミ袋を持つ」「部屋を歩く」という小さな行動から始められるので、すぐに取り組むことができます。但し、これに取り組む頻度やノルマを決めてしまうと、今度は逆にプレッシャーになってしまいますので、「気になったらやる」という程度にしておきましょう。それでも以前より十分、部屋の中は綺麗になるはずです。

このコラムを読まれまして、気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、どうぞ当院まで、
お気軽にお問い合わせください。

 

当院では、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症を)はじめ、

睡眠障害(不眠症)、不安症、うつ病、躁うつ病、適応障害、

強迫症、摂食障害、月経前症候群(PMS)、統合失調症、

過敏性腸症候群、自律神経失調症、心身症、パニック症など、

皆様の抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

  

当院では、ご希望の患者様に、ウェクスラー成人知能検査(WAIS)を施行することが可能な医療機関となっております。

 

ご自身の能力の凸凹の可能性が気になられる患者様、とりわけ発達障害(ADHDやASD)の可能性を危惧されている患者様は、御診察の際に、その旨を当院医師にお申し出頂けましたら幸いです。

   

監修者:

新宿ペリカンこころクリニック

院長 佐々木 裕人

資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医

所属学会:日本精神神経学会

 

参考引用文献:『「普通」ができないADHD脳のトリセツ』