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「更年期指数(SMI)」でセルフチェック!

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「更年期指数(SMI)」でセルフチェック!

女性の「更年期」・「更年期症状」・「更年期障害」・「閉経」という言葉は、似ているようでいて、それぞれ意味が違います。まずはここで正しい定義を確認しておきましょう。

  

◆更年期:

 

女性の更年期とは、閉経の前後5年間ずつの合計10年間を指します。エストロゲン(女性ホルモン)がある状態からエストロゲンがない状態に慣れていくための10年間と考えると良いでしょう。日本人の閉経年齢の中央値は、50.54歳となっていますので、50歳で閉経をするとすれば、更年期は45歳から55歳ということになります。更年期は、女性なら誰にでも訪れます。「私には更年期がなかった」という人は、次に説明する「更年期障害がなかった」という意味で使っているのかもしれません。

  

◆更年期症状・更年期障害:

 

更年期はエストロゲンの分泌量がアップダウンを繰り返しながら減少していくため、女性の身体に様々な不調が現れやすくなります。これらの症状を「更年期症状」と言い、「ホットフラッシュ」と呼ばれる異常発汗やほてり、イライラ、不安感、不眠、手足の冷えなどがあります。こうした症状を感じる人たちは、全体の6割です。残りの4割の人は、月経周期がバラつく、月経がこなくなっていくという変化しか感じずに更年期を過ごします。

 

更年期症状を感じる人たちの中で3割弱の人は、治療を受けないと日常生活がつらいほど重い症状が現れます。このような場合を「更年期障害」と呼んでいます。

 

 ◆閉経:

 

月経が完全になくなった状態のことです。「12ヵ月間月経がない」ことで閉経したと見なします。例えば、昨年の11月に最後の月経がきて、今年の11月まで月経がなければ、「昨年の11月で閉経した」と言えるということです。

 

その間に月経がきたら、そこからまた12ヵ月間月経があるかどうかを見ます。一般的には、遅くとも56歳には閉経するとされています。閉経年齢には個人差があり、閉経してみないと更年期がいつ始まったのか分かりません。実際、40歳~45歳で閉経する人もおり、その場合、35歳~40歳が更年期のはじまりとなる訳です。

 

因みに、40歳未満で無月経の状態が1年以上続くことを「早発閉経」と言いますが、40代前半ではこれに該当せず、閉経と見なします。がん治療や子宮・卵巣摘出による閉経は「人工閉経」です。

更年期のはじまりのサインとは?

 

更年期がいつ始まったのかは、上述のように、閉経した時から逆算して分かります。つまり、閉経しない限り、更年期のスタートがいつなのかははっきりしません。ですから、閉経していなくても、40歳を過ぎたら、「もう更年期に入っているかな」「更年期の不調もあり得るかも?」と考えて準備しておくことが大切です。

 

 

更年期に入っていることを示す最も分かりやすいサインは、月経周期の乱れです。それまではきちんときていた月経が、何か月もこなかったり、次の月経が半月程度できたりするほか、経血量が以前より減った、あるいは増えた、長引く、短期で終わるなど、現れ方は様々です。

 

 

その他、肩こりや腰痛、不眠、イライラ、うつ状態、ホットフラッシュ、冷えなど、訴える症状は多岐にわたり、個人差が大きいのが特徴です。更年期症状は身体に現れる症状と、メンタルに現れる症状に大別できます。

 

 

身体症状として特に多いのが、ホットフラッシュというのぼせやほてりです。急に顔がカーッと熱くなり、汗が大量に出て止まらなくなったりします。これは、女性ホルモンの乱れによって自律神経のコントロールが上手くいかなくなり、血管の収縮と拡張を調節する機能が阻害されることが原因です。その他、イライラや神経過敏、うつ状態などのメンタルの不調に悩む人も少なくありません。

更年期指数(SMI)で自分の状態をチェック!

 

自分が更年期のため、医療機関を受診した方が良いかどうかを判断する手助けとなるのが、『更年期指数(SMI)』です。更年期指数は多くの婦人科でも問診や効果判定に使われています。症状の強さが4段階になっているので、自分が該当するところをチェックし、合計点を出します。簡単に出来ますので、ぜひやってみられて下さい。

 

 

一般的な更年期症状として思い浮かべる症状以外に確認しておきたいのが、「手足の冷え」や「睡眠の課題」です。これらを強く自覚する場合も、医療機関の受診を検討されてみられて下さい。

 

 

★更年期指数チェックリスト★

 

以下の➊~➓の症状の内、各項目につき一つ、該当するものを選んで下さい。

 

なお、強度の目安は…

 

強=日常生活に差し障りがあるほど辛い

中=我慢できなくはないけど、なんとかしたいレベル

弱=症状はあるけど、まだ我慢できる程度

無=ほとんど感じたことがない

 

 

➊ 顔がほてる…強(10)・中(6)・弱(3)・無(0)

 

➋ 汗をかきやすい…強(10)・中(6)・弱(3)・無(0)

 

❸ 腰や手足が冷えやすい…強(14)・中(9)・弱(5)・無(0)

 

❹ 息切れや動悸がする…強(12)・中(8)・弱(4)・無(0)

 

❺ 寝つきが悪い、又は眠りが浅い…強(14)・中(9)・弱(5)・無(0)

 

❻ 怒りやすい、すぐにイライラする…強(12)・中(8)・弱(4)・無(0)

 

❼ くよくよしたり、憂うつになることがある…強(7)・中(5)・弱(3)・無(0)

 

➑ 頭痛、めまい、吐き気がよくある…強(7)・中(5)・弱(3)・無(0)

 

❾ 疲れやすい…強(7)・中(4)・弱(2)・無(0)

 

➓ 肩こり、腰痛、手足の痛みがある…強(7)・中(5)・弱(3)・無(0)

 

 

➊~➓の合計点を算出しましょう!

 

0 ~25点…上手に更年期を過ごしています。

26~50点…食生活や適度な運動を意識して、無理のない生活を。

51~65点…医師による生活指導、カウンセリング、投薬治療が必要。

66~80点…半年以上の長期的な治療計画が必要な段階です。

81~100点…精密検査で方針を決め、長期的な治療を行う必要があります。

 

 

50点以上であれば、一度医療機関を受診し、相談されることを検討しましょう。なお、この更年期指数は、セルフケアや治療効果を測定する尺度としても使用できます。3ヵ月に1回など、定期的にチェックすることで、ご自身の症状の改善や増悪などを確認することが出来ます。

 当院では、更年期障害、自律神経失調症をはじめ、

月経前症候群(PMS)、PMDD(月経前不快気分障害)、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、

睡眠障害(不眠症)、摂食障害(過食症)、パニック症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

なお、漢方薬による治療をご希望の患者様は、

診察時に医師の方にぜひご相談下さい。当院のような心療内科では、

健康保険適用で処方することも可能です 

 

 

監修者:

新宿ペリカンこころクリニック

院長 佐々木 裕人

資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医

所属学会:日本精神神経学会

 

参考引用文献:高尾 美穂著『いちばん親切な更年期の教科書』