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気象病にめまい薬がなぜ効くの??

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気象病にめまい薬がなぜ効くの??

自分に合った薬を知ることが重要

 

頭痛などの雨ダルさん(天気痛・気象病)症状を予防したい時、既に発生してしまった時、あなたはどんな薬を服用していますか? 最も効果があって安心して服用できるのは、やはり医師の処方による薬ですが、一番大事なことはきちんと効く薬を、タイミングよく飲むことです。

 

 

「めまい薬」が処方されることもあります。何故なら、雨ダルさんの痛みは、内耳の揺れに関わるため、その揺れを治めるにはめまい薬が最適なのです。雨ダル症状が起こるメカニズムは、気圧変化が原因で内耳にある気圧センサーが過剰反応してしまい、脳の情報伝達に混乱が生じます。意志とは無関係に血管や内臓をコントロールしている自律神経のうち、交感神経が過剰に優位になって、本人が元々持っている痛みを呼び起こしたり、めまいやだるさ、気分の落ち込みにまで影響します。例えば、乗り物に酔うと気持ちが悪くなり、吐き気や頭痛などの症状が出ますが、これは雨ダルさんの症状に似ています。原因が急激な内耳の揺れである点も同じです。

 

 

では、自分の症状に効く薬や服用のタイミングをどうやって知ればいいのでしょうか? 上述のめまい薬は内耳だけに作用するので、副作用が少なくて済みます。乗り物酔いの薬は手軽ですが、成分が様々なのでお勧めしません。最善は医師にきちんと相談をして、漢方や鎮痛薬など、薬を組み合わせることです。

 めまい薬はいつ飲むと良い?

 

雨ダルさんは、内耳が敏感という特徴があるので、誰も気付かない微妙な気圧変化も察知し、頭痛やめまい、吐き気などの症状が出て痛みへと繋がっていきます。天気や気圧の変化があるたびに症状が出るのですから、言い換えれば、この雨ダルレーダーを薬の服用のタイミングに上手く活用することも出来るわけです。

 

 

例えば、あなたが天気や気圧の変化を察知したとします。予兆としてよく聞かれるのが、「身体がフワフワする」「頭や首が重い」等です、そんな時は、すぐにめまい薬を飲みましょう。予兆が出かかったタイミングで薬を服用することで、その後の痛みを抑えるのに役立ちます最初はタイミングを見計らうのが難しいかもしれませんが、何度か体験することで少しずつリズムが出来てきます。

 

 

天気予報をチェックして、気圧の変動を予測し、あなたの雨ダルレーダーが察知したら、めまい薬を飲む――この一連の流れを身につければ、不安も少なくなるに違いありません。このように予兆を感じたらすぐにめまい薬を飲むことで、その後の一連の反応を抑えられることは、臨床研究においても実証報告がされています。

 めまい薬がなぜ効くの?

 

雨ダルさんに効く薬としてめまい薬を紹介しましたが、ここでは「なぜ効果があるのか?」という点について、もう少し解説しましょう。

 

 

めまい薬には、前述のように、内耳の揺れを防ぐほかに、内耳の敏感さに関わる「むくみ」の改善に役立つ効果が期待できます。内耳のリンパ液や血液の循環をよくする作用が働いて、結果的にむくみを防いで、内耳の敏感さを抑えてくれるのです。雨ダルさんの内耳を、ある意味“鈍感”にすることで、気圧の変化にも耐えやすくなる、というわけです。

 

 

さらに、めまい薬には、前庭神経の興奮を抑える作用もあります。脳へと繋がる前庭神経が興奮すると、脳からのシグナルにより交感神経が興奮します。前庭神経の興奮を抑えることは、交感神経を抑えることに繋がります。このむくみの解消と前庭神経の抑制という二つの働きにより、「気圧変化の察知→雨ダル症状の発症」という一連の反応を制御してくれるのです。しかし、薬がいつも効くとは限りません。同じ人であっても体調や症状によって効き方が異なる場合がある点は覚えておいて下さい。

 「漢方薬」もお勧めです!

 

気象病(天気痛)の対策として、患者様の体質や症状に合わせて、漢方薬が処方されることも多いです。何故なら、漢方薬を西洋薬と一緒に処方することで、鎮痛薬の量を減らすことが出来るからです。

 

 

特に「五苓散(ごれいさん)」などは、内耳のむくみを解消する作用があり、吐き気や嘔吐、めまい、頭痛などの症状にも適しています。漢方薬は人によって効き目が異なりますが、これらがよく効く場合は、最終的には漢方薬だけを飲むようにされても良いでしょう。

 

気象病(天気痛)に処方されることの多い漢方薬として……

五苓散(ごれいさん)

抑肝散(よくかんさん)

柴苓湯(さいれいとう)

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

 ……などがよく処方されています。

 

但し、自分の判断で漢方薬を選ぶことは難しく、自分の症状に合うものを吟味して選ばないと、効果を十分に得られません。また、症状が変化したら漢方薬を変える、季節によっても漢方薬を変える、という点も覚えておいて下さい。そういった意味でも、専門家に相談をされながら服用されることをお勧めします。

このコラムを読まれまして、気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、どうぞ当院まで、
お気軽にお問い合わせください。

 

 当院では、自律神経失調症(気象病含む)をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極症)、不安症、適応障害、

パニック症、睡眠障害(不眠症)、摂食障害(過食症)

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)

強迫症、過敏性腸症候群(IBS)、心身症など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

  

なお、自律神経失調症の漢方薬による治療をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい。当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。

  

監修者:

新宿ペリカンこころクリニック

院長 佐々木 裕人

資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医

所属学会:日本精神神経学会

  

参考引用文献:佐藤純著「雨ダルさん」の本