朝目覚めた時に前日の疲れがとれていない、いつもと同じことをしていてもすぐに疲れてしまう…等、そのような時は、中医学の観点では、「気(き)」が不足していたり、気の巡りが滞っていることが考えられます。胃腸が弱って気・血(けつ)が作れなくなっている場合もあり得ます。疲労は溜め込まないのが一番です。疲労を感じたら、まずは生活の見直しから始めましょう。
★ 気虚(ききょ)による疲労
気虚の人は、夕方になるお、疲れが増してきます。細めに休みを取り、夜はしっかりと睡眠をとるように心掛けましょう。このタイプの人は、元気が出る升麻(しょうま)や柴胡(さいこ)が配合されている「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」を使うと意欲を高めることが出来ます。また、胃腸の薬として用いられる「六君子湯(りっくんしとう)」を用いて、消化吸収をよくすることで気を補っても良いでしょう。
★ 気血両虚(きけつりょうきょ)による疲労
気虚の人が、夜も頑張って仕事をされたり、目を使い過ぎると、血虚(けっきょ)になりやすくなります。睡眠をとっても疲れが回復しない、寝汗をかくといった状態になっていると、かなり症状が悪化していると考えられます。補気補血(ほきほけつ)の代表薬である「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」を用いて、体力を回復させるようにします。自分の気血の容量を越えた生活をされている可能性があるので、生活を見直すことも大切です。
★ 気滞(きたい)による疲労
朝起きて、動き出す時が一番つらく、いったん仕事を始めて気が回り始めると楽になっていくのが気滞タイプの特徴です。このタイプの方には、気を巡らせる「四逆散(しぎゃくさん)」を用います。また、気滞の人は、身体が緊張してよく眠れないために、疲れがとれていないのかもしれません。お酢などの酸っぱいものは筋肉の緊張をとる効果があるので、疲れた時には積極的にとるようにしましょう。梅干しもお勧めです。

当院では、自律神経失調症をはじめ、
月経前症候群(PMS)、PMDD(月経前不快気分障害)、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、
睡眠障害(不眠症)、摂食障害(過食症)、パニック症、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
なお、漢方薬による治療をご希望の患者様は、
診察時に医師の方にぜひご相談下さい。
当院のような心療内科では、
健康保険適用で処方することも可能です
監修者:
新宿ペリカンこころクリニック
院長 佐々木 裕人
資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医
所属学会:日本精神神経学会
参考引用文献:田中耕一郎編著『生薬と漢方薬の事典』


