□「御社の職場の雰囲気や人間関係はいかがでしょうか」:相手が迷うことなく、家族的、仲の良い、交流が活発…等の回答を返された場合、職場内で頻繁なコミュニケーションを求められる可能性がある、と考えておいて下さい。
□「自分が担当する業務につきまして、マニュアルや研修制度は用意(設定)されているのでしょうか?」:この質問に対する回答が曖昧であったり、以前の会社でご自分が上手くいかなかった教えられ方(例:「OJT」や「先輩からの指導」等)であった場合は、前職と同じような問題・課題に直面されてしまう可能性はあるでしょう。
□「私の業務につきましては、明確に決められていますか。求人票に記載があった内容以外の仕事を受けたり、あるいは異動になったり、といった可能性はありますか?」:自閉スペクトラム症(以下、ASD)傾向の方の場合、業務範囲が曖昧であったり、環境が大きく変化する異動があったりといった職場は、出来るだけ避けた方が無難でしょう。
□「御社の評価制度では、特にどんな点が重視されていますか?」:予め目標が定められ、その達成が評価と結びついているのであれば、ASD傾向の方には相性が良いでしょう。一方で、ADHDの方の場合には、一概には言えませんが、どちらかと言うと独創性・オリジナリティや新規開発・新規開拓等が認められる会社の方で、大きな評価が受けられる可能性があります。そういった意味では、障害一般よりは、自分個人の傾向をよく把握・分析された上で、それが有利になる評価制度であるかどうかを確認された方が良いでしょう。
以上の例は、あくまで発達障害によく見られる傾向を前提として、挙げています。
繰り返しになりますが、実際の所、発達障害の特性は、一人ひとり異なります。
可能であれば、支援機関の助けも借りながら、
しっかりと自己分析を行われて、
自分にとっての“必要な条件”とは何なのか、
それを確認するためにはどのような“質問”をすれば良いのかを、
よくよく相談・検討されるのがベストだと思われます。
このコラムを読まれて、
ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、大人の発達障害(ASD、ADHDを含む)をはじめ、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、
睡眠障害、自律神経失調症、月経前症候群、統合失調症、強迫性障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。
