◎「時報タイプ」の目覚まし時計を使ってみる:時報機能をお勧めする理由は、時刻の情報と「起きなければならない」というこの2つが、リンクしている方が多いからです。その分かりやすい例として、目覚ましの音を止めたばかりの時にはまだ夢うつであっても、時間(時刻)を確認された途端、驚いて目が覚めた経験がある方は、比較的多いのではないでしょうか。スマホを目覚ましに使っている人は、時報アラームのアプリもありますので、良かったら試してみて下さい。
◎カーテンを開けて寝る:部屋のカーテンを閉めて寝る方が殆どかと思いますが、もし朝の起床に悩まれているようであれば、カーテンを開けて寝るという方法は有用です。人の身体は日光を感じて覚醒を始めます。目は閉じていたとしても、身体の方は目覚める準備を開始しているので、目が覚めた時に、より活動しやすくなります。
◎冬場は起きる時間に合わせて暖房をセットする:冬場の寒さは、暖かい布団への誘惑をより一層強めてしまいます。タイマーで起きる時間に合わせて暖房をセットしておき、部屋を暖めて活動しやすい環境を作っておきましょう。
◎毎朝観るテレビ番組を決めておく:特にASDの方の場合は、目的を持った“習慣化”が非常に有効です。例えば、朝に観るお気に入りのニュース番組を決めておくことで、起きた後すぐの行動として「テレビをつける」という習慣が入り、そのまま朝の支度を始めるという流れにも繋がりやすくなります。
◎前日の内に、その日の朝の支度を済ませておく:実行機能の課題から、ADHDの方の中には、朝起きて出掛ける支度をすることを考えると、つい「面倒くさいな」と思ってしまい、それが起きにくさへと繋がることがしばしばあります。ですので、前日の内に済ませておける朝の準備はされておき、朝行うことを出来るだけ減らしておく方法も有用です。
これらの方法は、あくまでも、毎日ある程度決まった時間に就寝されており、
それをされてもなお、どうしても朝が起きられない、という方を対象としています。
まずは、規則正しい起床-就寝を心掛けることが最優先事項であるということを、
どうか忘れないでください。
このコラムを読まれて、
ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、
大人の発達障害(ADHD、ASD含む)をはじめ、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、
睡眠障害、自律神経失調症、月経前症候群、統合失調症など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。
