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【心療内科Q/A】「ADHDの症状の波と生理サイクルは、関連性があるのでしょうか?」【大人の発達障害】

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【心療内科Q/A】「ADHDの症状の波と生理サイクルは、関連性があるのでしょうか?」【大人の発達障害】

A. 医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。   女性のメンタルヘルスと月経(生理)との関連性が高いことは、 既にかなりの方がご存知かと思われます。   当院のような心療内科・精神科で治療や、症状の緩和をすることが可能な 「月経前症候群(PMS)」 「月経前不快気分障がい(PMDD)」 などがその代表的なものでしょう。   しかし、案外知られていないのが、 ADHD(あるいはADHD傾向)のある女性と生理サイクルとの関連性についてです。   「ADHD(あるいはその傾向)のある女性の“衝動性”は、排卵後と月経後に高くなる ということが近年の研究で明らかにされてきています。   これは、女性ホルモン(=エストロゲン)が減少する時期(排卵後、月経後 このエストロゲンの減少によって、脳内神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンが減少することで、 ADHDの症状がより強く引き起こされてしまう、というメカニズムになっており、 その症状としては、 注意欠如の増加、気持ちの混乱・不安定さの増大、衝動性が増悪…… といったことが起こり得ます。   元来、ADHDのある方は、このセロトニン、ドーパミンといった脳内神経伝達物質が少ないことが知られており、 エストロゲンの減少はその状態により拍車を掛けることになってしまうのです。   以前にご紹介しました大人のADHDに使えるお薬の作用機序は、 お薬を飲むことにより、この神経伝達物質が増え、 脳内における情報伝達が上手くいくことを目指してデザインされています。   よって、現在ADHDの治療を受けておらず、かつ、エストロゲンが低下する生理の時期に、イライラが増したり、ミスが増えてしまったり、感情が不安定になってしまったり……という方は、 まずはADHDの症状に対する投薬治療を受けることをお勧めします。     もし、既にADHDの治療を開始されており、投薬も開始されていらっしゃられる方は、 女性ホルモン(エストロゲン)の低下というポイントに対してのアプローチをしていくことも有用でしょう。 それに関して、今日からでも気軽に開始することが出来るのが「食事療法」でしょう。   ADHDとエストロゲン低下時の不調の両方に効く栄養素として、 オメガ3脂肪酸(α-リノリン酸、EPA、DHAなど) 良質なタンパク質 ビタミン ミネラル などが挙げられています。   中でも「大豆醒レベルを高める(ADHDの症状に有効)良質なタンパク質が含まれているのみならず、 体内に吸収されるとエストロゲンに似た作用をすることで知られている「大豆イソフラボン」も含まれているので、 まさに一石二鳥の食物だと言えるでしょう。 納豆豆腐豆乳といったものでしたら、調理の必要もないので、 毎日の食事にも比較的取り入れやすいのではないでしょうか?     当院では、ADHDをはじめとした発達障害をはじめ、 うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、 そして、月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障がい(PMDD)、更年期障害といった女性の特有のお悩みに対してもご相談、治療を行なっております。   今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願いいたします。