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メモが取れなくて困っています…【大人のADHD】

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メモが取れなくて困っています…【大人のADHD】

メモは写真に撮るか「聞く」に徹する!

 

 

多くの方が、職場の上司や先輩方から「人に教わる時は、必ずメモを取りながら説明を聞きなさい」といった指導を受けた経験があるのではないでしょうか。

 

 

しかし、ADHDの傾向があると、同時に複数のことを並行して行う、所謂「マルチタスク」が苦手です。そのため、人の話を聞きながら同時にメモを取ろうとすると、どちらかがどうしても疎かになってしまうのです。話を集中して聞こうとすると手が止まり、逆にメモに意識を向けると大事な内容を聞き逃してしまいます。両方やろうとすればするほど、どちらも中途半端になってしまい、結果、まともにメモを取ることが出来ないのが現状でしょう。

 

 

しかも、メモをした紙や付箋を失くしてしまうということも多々起こります。これも、ADHDの方によくあることではありますが、これでは折角一生懸命メモを取った甲斐がありません。そこで、メモを書いた時は必ずスマホでパシャッと写真に撮って残されることをお勧めします。そうすると、メモを失くしたとしても、スマホの中に情報が残っているので、スマホに触れている最中に、思い出したらすぐに見返しやすくなります。ですので、メモ写真は出来る限り残すようにされると良いでしょう。

 

 

もしも手順が複雑で、メモだけでは中々再現が難しい作業の場合は、「動画で記録しても良いですか?」と必ず断りを入れてから、スマホで作業の過程を録画するのもお勧めです(但し、職場によっては様々な事情から、それが難しいこともあるので、その点は必ず了解を得てから行われて下さい)。この方法ですと、一度教わった後に、自分でその作業を行っている時に、作業に躓いたとしても、録画をした動画データを確認することで、その先のやり方が分かるという利点であります。

 

 

意識しても、どうしても上手くメモが残せない方もいるかもしれません。写真や動画を撮ってはみたけれども、それでも上手く出来ないこともあるでしょう。加えて、写真や動画はNGという職場環境にあることも考えられます。そうした時には、「聞くことに集中する」ことを実践されると良いでしょう。

 

 

…とは言え、何もせずに話を聞いているだけですと、説明している相手が「(メモを取らないで)ちゃんと覚えられるのかな?」と思い、心配や不安になってしまう場合もあちますので、その場では例え実際にはほとんどかけていなくても、何かしらメモらしきものを残しているポーズをとることも欠かせません。その代わりに「聞く」ことに全集中し、「聞いたことを、後で誰かに説明ができるくらいに」という意識を持って耳を傾ける必要があります。そしてその後、聞いたことをできる限り思い出し、メモを作るのです。

 

 

もちろん、説明をされた内容の全ては思い出せないかもしれません。それでも、聞きながらメモを取ろうとされるよりかも遥かにずっと、説明をされた内容の要点を正しくつかむことが出来、指示された通りにタスクをこなせることが多くなることがあるのです。

 脳がフリーズしても“知ったかぶり”はしないこと!

 

 

先輩や上司の方に一度に色々なことを指示された時、口では「はい、わかりました」と答えていても、実際は何からどの順番でやれば良いのかが分からず、心のの中でパニックになってフリーズをしてしまうADHDの方も少なくないのではないでしょうか。

 

 

もしADHDの方が、こうした場面に遭遇された時は、その場で確認の意味を込めて、自分が把握出来た内容を必ず復唱するようにされることをお勧めします。こうすることで、たとえ聞き漏らしがあったとしても、その場で指摘してもらえ、指示の内容を聞き逃すことは格段に減ることでしょう。つまり、「はい、わかりました」を使うことを封印するのです。

 

 

また、たとえ自分では全て理解出来たつもりでも、聞き漏れや勘違いがあることも少なくありません。そのため、そのような時もすぐに「はい、わかりました」とは言わず、確認の意味を込めて内容を復唱されても良いでしょう。「確認」という体であれば、相手もある程度耳を傾けてくれることが多いと思います。

 

 

ですから、言いにくくても、理解できていない時には、口だけで「はい、わかりました」と答えず、必ず確認をしながら復唱することが大切です。実際、この方法により作業ミスや誤解がぐっと減ることを経験されたADHDの方も少なくはないからです。

このコラムを読まれまして、気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、どうぞ当院まで、
お気軽にお問い合わせください。

  

当院では、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症を)はじめ、

睡眠障害(不眠症)、不安症、うつ病、躁うつ病、適応障害、

強迫症、摂食障害、月経前症候群(PMS)、統合失調症、

過敏性腸症候群、自律神経失調症、心身症、パニック症など、

皆様の抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

  

当院では、ご希望の患者様に、ウェクスラー成人知能検査(WAIS)を施行することが可能な医療機関となっております。

 

ご自身の能力の凸凹の可能性が気になられる患者様、とりわけ発達障害(ADHDやASD)の可能性を危惧されている患者様は、御診察の際に、その旨を当院医師にお申し出頂けましたら幸いです。

   

監修者:

新宿ペリカンこころクリニック

院長 佐々木 裕人

資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医

所属学会:日本精神神経学会

 

参考引用文献:『「普通」ができないADHD脳のトリセツ』