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災害の心配で自律神経が乱れることも…!

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災害の心配で自律神経が乱れることも…!

特に近年増えている「災害不調」

 

自律神経が乱れる原因として、仕事のストレスや生活習慣、ライフステージとの関連のほか、特に現代社会で見逃せなくなってきているのが「災害による不調」です。近年、日本でリスクが高まってきている地震や水害、さらには新型コロナウィルスに代表された強い感染症の流行など、様々な災害によるストレスにより、自律神経のバランスが乱れることで起きる不安、めまい、動悸、過呼吸、不眠、抑うつなどが増えてきています。

 

 

広い意味ではストレスによる自律神経失調症なのですが、災害の影響による不調であることを明確にすることで、原因を把握しやすく、適切な対処もしやすくなると考えて、「災害不調」という言葉が一部で提唱され始めています。

 

 

地震や水害、台風などの場合、実際に災害に遭った時は勿論のこと、テレビなどで映像を見るだけでも災害不調を起こす場合があります。その不調が災害による自律神経失調症であることを認識して早めに対処しましょう。

災害不調タイプの特徴は?

 

あなたは以下のチェック項目にどのくらい当てはまるでしょうか?
 

☑ 責任感が強くて真面目

☑ 感情を抑えることが多い

☑ 不安感が強い

☑ 声がか細い

☑ 災害に遭った時は勿論、災害のニュースを見るだけでも不調になる

 

……これらの項目の数多くに当て嵌まった場合、あなたは「災害不調」タイプの自律神経失調症である可能性が考えられます。「災害不調タイプ」の人は、元々心配性であったり、自分の気持ちを抑えがちであったり、几帳面であったりする傾向があります。

 

 

もともと地震大国である上、近年は水害にも多く見舞われている日本では、災害関連のニュースが溢れる日々がとなっています。

 

 

そのような中で災害に遭った時は勿論、災害関連の情報に触れるだけでも、不安や恐怖から、自律神経が不安定になるケースが増えています。それが「災害不調」タイプの自律神経失調症です。具体的には、次のような症状が起こり得るかと思われます。

 

 

★「何もしていないのに疲れる」…あれこれと不安要素を挙げて、それについて考え過ぎることで、精神的に疲れ、脳も疲労してしまいます。何もしていないのに疲れるのはそのせいです。

 

 

★「不安感やうつ状態に陥る」…災害への不安や、災害による生活の変化により、「この先どうなるのだろう」という不安に襲われがちです。それが通常の人よりも強いため、気持ちが沈むのです。

 

 

★「動悸や過呼吸が起こりやすい」…不安感から動悸や過呼吸を起こす場合があります。息を吸い過ぎて過呼吸になり、血液がアルカリ性に傾き、手足がしびれ、酷い場合は失神するケースもあります。

 

 

★「過食と食欲不振に二分化する」…災害不調を訴える患者様は、過食か食欲不振を訴える人に分かれます。どちらも不安によって生じるもので、性格によって出方が異なります。

 

 

★「元からある病気や症状が悪化する」…不安や恐怖心から起こる不調は、その人の弱点に出やすい傾向があるようです。持病のある人は、「悪化したらどうしよう」という不安そのものが、さらなる不調を招きます。

 

 

★「様々な“恐怖症”になるやすい」…災害時に食べ物が無くなったらどうしよう、ウィルスに感染したらどうしよう、と見えないものに対する恐怖心が強くなり、「〇〇恐怖症」になってしまうこともあります。

災害不調タイプの人の対策とは?

 

災害不調タイプの対策としても最も重要なのは、情報を遮断することです。情報社会の今日、実は情報に触れるほど不安が高じて、自律神経も不安定になる一方だからです。その上で、「朝は日の出と共に起き、日の入りと共に寝る」という、いわば原始人の生活に近づけるのが、災害不調から抜け出すポイントになります。これにより、自律神経の本来のリズムを取り戻すことができ、不安や恐怖から少しずつ距離を置けるようになります。

 

 

災害不調タイプの人は、不眠に悩むことが多いので、自分に効果のある安眠術を探すことも大切です。

 

 

また、災害不調タイプの人は、どちらかといいうと、几帳面で、突発的な出来事に弱い人が多いようです。「起こったことは仕方がない。だからこそ明日を元気に過ごすために出来ることは何か」と、考え方を切り替える工夫も必要です。

 

 

これらのことをまとめると、以下の3つのお勧めポイントが見えてきます。

 

 

ポイント➊:「情報断捨離」の勧め

 

災害などの情報に敏感になっているので、災害関連の情報は極力耳に入れない、目にしないことも対策の一つです。情報番組も、煽情的な番組より、淡々と事実を伝えるタイプの番組を選んだ方が良いでしょう。ご自身が情報に影響を受けやすいことを自覚し、情報を取捨選択するように心掛けることが大事です。

 

 

ポイント➋:日光を浴び身体を動かす

 

日光を浴びると、幸せホルモンであるセロトニンが分泌されます。セロトニンは気持ちを落ち着かせる作用があるので、不安感で緊張が続いている人は、ぜひセロトニン分泌を促す生活習慣を身につけましょう。朝の散歩や、しっかりと咀嚼して食事を摂ること、リズミカルな運動なども、幸せホルモンの分泌を促す効果がありますので、積極的に行ってみましょう。

 

 

ポイント❸:自分なるの安眠術を身につける

 

このタイプの人は、睡眠にも障害をきたしやすいので、良い睡眠を取る工夫は必要です。自分に合った安眠法を見つけてみましょう。また、どうしても自然な入眠が得にくい場合は、医師に相談して、一時的に睡眠導入薬を処方してもらうことを検討するのも有用でしょう。

当院では、自律神経失調症をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安症、睡眠障害(不眠症)、

パニック症、摂食障害(過食症)、適応障害、

月経前症候群(PMS)、統合失調症、強迫性障害、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群、更年期障害、心身症など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

自律神経失調症の漢方薬による治療をご希望の患者様は、

診察時に医師の方にぜひご相談下さい。

当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。

  

監修者:

新宿ペリカンこころクリニック

院長 佐々木 裕人

資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医

所属学会:日本精神神経学会

 

参考引用文献:工藤孝文著『自律神経』