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【心療内科Q/A】「『心身症』って何なのでしょうか?」

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【心療内科Q/A】「『心身症』って何なのでしょうか?」

A. 医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。     「心身症」とは、独立した一つの疾病を指すのではなく、 ストレスや心理的な要因が大きい身体疾患をそのように呼びます。 「自律神経失調症」との区別が難しいところでありますが、 自律神経失調症が、ストレスや心理的要因のみならず、 ホルモンや甲状腺機能等の要因も大きく作用し、 身体の比較的広い範囲に症状が出現したり、消失したりを繰り返すのに対し、 心身症の場合は、比較的特定の器官に疾病が集中しやすいのが特徴です。     また「心身相関」のみならず、近年では「脳腸相関」という概念が知れ渡っている程、 脳(心)と胃腸との関係性は深く、 腸は「第二の脳」と呼ばれるようにすらなりました。 イメージとしましては、何か急激にストレスや心理的な負荷が掛かった際、 まず真っ先に出やすいのが「腸」に関する諸症状であるような体験を、 皆様も記憶にあるのではないでしょうか。     話が少し逸れましたが、心身症は、このように「腸」をはじめ、 特定の各器官の身体疾患として表出される傾向があります。 「内科的疾患があり、その疾患にストレスが大きくかかわっている」場合、 「心身症」と見なされます。   ◆ 代表的な心身症としましては、以下のようなものが挙げられます。  
胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、過敏性大腸炎、過敏性腸症候群(IBS)、機能性ディスペプシア(FD)、頭痛(偏頭痛、緊張性頭痛)、過換気症候群、甲状腺機能亢進症、気管支喘息、睡眠時無呼吸症候群、噛みしめ呑気症、狭心症、高血圧、肥満、リウマチ性関節炎……等々。
      心身症の症状とその経過は、当然のことながら、 上記のように様々な身体疾患が含まれているため、それぞれの疾患により異なります。 しかし、心身症の一般的なスタンダードな治療の流れとしては、 まずはその疾患自体の治療(身体面の治療)を行いつつ、 それと同時にストレスに対する心理面での治療(精神面の治療)を行うことが、 ベストな選択肢であるかと思われます。     ただ、心身症の治療の難しさは、 まず初めにどうしても身体面の症状が焦点化されてしまうため、 その身体面のみの治療に留まってしまいやすいことです。     その後、治療をしているにも関わらず、 思ったように症状が改善していかなかったり、 一度は寛解したものの、事あるごとに再発を繰り返してしまったり……、 といったことが起こり得ます。 そして患者様は「どうしてこの病院では治らないのだろう?」と、 あちこちの名医を訪ね歩くこと(ドクターショッピング状態)にもなり兼ねません。     また逆に、ご本人様が無自覚な内に、ストレス要因が取り除かれたことで、 ある日ピタッと症状が無くなることもあるのです。     このように、この心身症の原因は、あくまでも「ストレス」ですので、 根本的な治療のためには、心療内科や精神科で医師にご相談をされてみられたり、 心理師による心理療法やカウンセリングを受けられたりされることで、 原因となっているストレスの除去や緩和、対処法の考案をされていかれることが、 何よりも大切になってくるかと思われます。         このコラムを読まれて、 ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、 興味・関心を抱かれた方は、 どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。     当院では、大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、睡眠障害、 うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、 自律神経失調症、月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、過敏性腸症候群など、 皆さまの抱えるこころのお悩みに対して 心身両面からの治療とサポートを行っております。     今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。