今や老若男女問わず多くの人が、友人・知人・仕事関係の人とまでLINEを使ってやり取りをされていると思います。
ただ、ここでADHDの方によくあるお悩みとして、「誰かからメッセージが届いた際に、その場で適切な返信をすぐに考えること非常に難しいことに感じる」というものがあります。いったん文章を書いて返信しようと思っても、「この文章で本当に良いのかな」「相手が気を悪くしないかな」「やっぱり別の表現を考えてみよう……」等と、何度も書き直してしまうこともしょちゅうあることでしょう。
他に、文章が全体的に漫然と長くなりがち、ということも起こりやすいようです。ADHDの方の中には、頭の中で考えられたことをそのまま推敲せずに書いてしまい、結果長文になってしまうのです。そこで、余計な部分を省こうとすると、今度は文章が極端に短くなり過ぎてしまい、「これでは意味がきちんと伝わらないのではないかな……」と悩み始めてしまいます。
その結果、もはや文章を書くのが億劫になってしまう、返信を先延ばしにしてしまうことが頻発します。そして気がつけば、かなり遅れての返信になってしまう――これこそが、ADHDの方によくあるLINEのお悩みだと言えるでしょう。
返信をしないことが相手に対して一番失礼なことになってしまうので、その防止には、LINEを送るタイミングが大事です。文章を考えやすく、行動力や勢いが増す、脳が活性化しているタイミングを狙って返信をするのです。
よく推奨される方法として「LINEやメールの返信をする時間を予め決めておく」というやり方があります。この方法が有効である方は、それを継続して頂くことが一番かと思います。ただこの方法だと上手くいかなかった方に向けての代替案としてのご提案です。
頭が冴える瞬間というのは、その方お一人おひとりによって当然異なりますので、まずそのタイミングをしることが必要になります。そして、そのタイミングで返信をすると、文章も書きやすく、頭の中の混乱も少なく返信ができるため、返信に対するストレスも激減します。さらに、そのタイミング(例えば、通勤電車の中で頭が冴えているという方であれば)がきたついでに返信をすることが習慣化するとより忘れにくくなるため、返信が失念されたままになることも防げます。
一日の中には、自分の脳が活性化するタイミングが必ずあるはずです。先に挙げた、通勤電車の中という人もいれば、食事の準備が終わった時、寝起きの時、あるいはトイレから出たタイミングかもしれません。その瞬間こそが、ご自身にとって、LINEの返信にぴったりのタイミングだと言えるでしょう、
このコラムを読まれまして、気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、どうぞ当院まで、
お気軽にお問い合わせください。
当院では、
睡眠障害(不眠症)、不安症、うつ病、躁うつ病、適応障害、
強迫症、摂食障害、月経前症候群(PMS)、統合失調症、
過敏性腸症候群、自律神経失調症、心身症、パニック症など、
皆様の抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
当院では、ご希望の患者様に、ウェクスラー成人知能検査(WAIS)を施行することが可能な医療機関となっております。
ご自身の能力の凸凹の可能性が気になられる患者様、とりわけ発達障害(ADHDやASD)の可能性を危惧されている患者様は、御診察の際に、その旨を当院医師にお申し出頂けましたら幸いです。
監修者:
新宿ペリカンこころクリニック
院長 佐々木 裕人
資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医
所属学会:日本精神神経学会
参考引用文献:『「普通」ができないADHD脳のトリセツ』


