布団から出た途端にくしゃみを連発して、鼻水が出てくるという人はいらっしゃいませんか?
このタイプの方は、身体が冷えており、体の水はけが悪い人に起こりやすいと言われています。漢方(中医学)では、このような体質の方のことを「寒湿(かんしつ)」タイプと呼んでいます。このようなタイプの方には、肺や胃を温めて、症状を抑え、冷え性や水はけを改善する漢方薬や食品がお勧めです。
朝など寒さでくしゃみを連発する人は、まず身体を温める食材を続けてみて下さい。具体的には、以下のようなものになります。
☑ ネギ類や生姜、ニンニクなど身体を温める食材
☑ 肉類や魚などのタンパク質(肉では羊肉、魚はエビが一番温まります)
☑ 山椒、クローブ(丁子)、コショウなどのスパイスを利用した料理など
鼻水や水っぽい咳が出たり、むくみや胃がポチャポチャするような人は、水はけが悪い人です。小豆、黒豆などの豆類、ハト麦などがお勧めです。
心当たりのある方は、このシーズンに限らず、普段からネギや生姜、ニンニクなどの身体を温める食材や、小豆やハト麦など水はけを改善する食材を選んで、毎日の食事に役立てて下さい。因みに、生姜、ネギ、ニンニク、黒豆、小豆、ハト麦は、漢方の生薬としても用いられています。
鼻水とくしゃみに悩まされている方には、「紫蘇(しそ)」がイチ押しです。紫蘇も同じく漢方の生薬として用いられています。紫蘇は身体を温め、花粉症にお悩みの方はそのすのストレスも緩和してくれるので、まさに一石二鳥と言えるでしょう。
紫蘇は生姜と同じ、「辛温解表(しんおんげひょう)」という分類の生薬になります。生薬名はソヨウと言います。カゼなどの際に、身体を温めて汗を出して熱を下げてくれます。ストレスを発散する作用もあり、ストレス性胃炎などに使います。紫蘇やハッカなど良い香りがするものは、気(き)を巡らせる作用があるのです。
よく使われる紫蘇は配合された漢方薬「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」は、ストレスによる胸苦しさや咳を緩和することで有名です。また胃腸が弱い人がカゼをひいた時には「香蘇散(こうそさん)」がお勧めです。
紫蘇には赤紫蘇と青紫蘇がありますが、自家製ジュースを作る際は赤紫蘇がお勧めです。梅干しを作る時期になるとスーパーなどで安く購入できます。鍋に水と赤紫蘇を入れて煮立てて、紫蘇を取り出してた後、レモン汁かお酢、またはクエン酸などを入れると、その途端にピンク色の美しいジュースになります。最後に砂糖やハチミツなどで味をつけると出来上がります。

寒がり水毒と暑がり水毒
一見水太りで、いかにも「水毒(すいどく)」がある人には、二つのタイプがあります。冬に調子が悪くなる人と、夏に調子が悪くなる人です。
寒がりで冬の季節や寒い日に調子が悪くなる人は、前出の「寒湿(かんしつ)」タイプと言います。多くの人はクーラーや冷たい食べ物で調子が悪くなり、むくみや膝の痛み、頭痛、めまいなどの不調を抱えています。
熱がりで汗っかき、冷たい飲み物やクーラーが好きな人は、「湿熱(しつねつ)」タイプの人です。ジュクジュクした皮膚病や体臭、口臭などの不調に悩みます。
どちらのタイプも運動や食事などの生活習慣の偏向の結果起こっている症状です。即ち、寒湿タイプ、湿熱タイプのどちらも原因となる生活習慣があるのです。原因となる生活習慣を見直していかれることも、治療や改善においては必須だと言えるでしょう。

当院では、自律神経失調症をはじめ、
うつ病、躁うつ病、睡眠障害(不眠症)、
不安症、適応障害、過敏性腸症候群(IBS)、
パニック症、摂食障害(過食症)、心身症、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
月経前症候群(PMS)、統合失調症、強迫症など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
なお、漢方薬による治療をご希望の患者様は、
診察時に医師の方にぜひご相談下さい。
当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。
監修者:
新宿ペリカンこころクリニック
院長 佐々木 裕人
資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医
所属学会:日本精神神経学会
参考引用文献:川手 鮎子著『心も体もととのう漢方の暮らし365日』


