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【心療内科 Q/A】「『メラトニン受容体作動薬』とは、どんな薬なのですか?」

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【心療内科 Q/A】「『メラトニン受容体作動薬』とは、どんな薬なのですか?」

A. 医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。     前回同コラムにて睡眠相後退症候群という睡眠障害が存在することや、その際に処方される睡眠薬の種類として「メラトニン受容体作動薬」というものがあることを記載させて頂きあました。今回は、そのメラトニン受容体作動薬について書いていきます。     私たちの生体には、夜になると、メラトニンというホルモンが脳から全身に放出され、眠りに就きやすいように作用します。メラトニンは、脳の「松果体」という部分で作られ、睡眠のタイミングに関わる体内時計のリズムに従って分泌されています。     メラトニン受容作動拮抗薬」は、入眠を促すメラトニンの受容体と体内時計に作用することで自然な眠りを引き出し、睡眠と覚醒のリズムを整えてくれます     日本では現在、「ロゼレム」と「ラメルテオン」の2種類のお薬が、メラトニン受容体作動薬として使われています。これらのお薬は、睡眠薬として一般的なベンゾチアゼピン系受容体作動薬と睡眠に至る機序がかなり違っています。     「ロゼレム」と「ラメルテオン」は、脳の活動を直接的に鎮める鎮静作用はなく、抗不安作用や筋弛緩作用も少ないという特徴があります(←これらは、ベンゾチアゼピン系受容体作動薬の特徴になります)。しかし一方で、脳の温度を下げ、少し血圧を下げる等、脳を「夜モード」に切り替え、身体全体を眠りに就きやすい状態にすることで自然な眠りをもたらしてくれます。     夜型が定着してしまった患者様や、睡眠時間のズレが改善しない患者様、即ち睡眠相後退症候群の患者様に適したデザインの睡眠薬だとも言えるでしょう。       このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、 気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、 どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。     当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、 うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、不安症、 自律神経失調症、心身症、ストレス関連障害、 パニック症、月経前症候群(PMS)、摂食障害(過食症)、 大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、 統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、 皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、 心身両面からの治療とサポートを行っております。     今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。