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夏バテの次は「秋バテ」?!~原因は胃腸の疲れにあり!~

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夏バテの次は「秋バテ」?!~原因は胃腸の疲れにあり!~

「秋バテ」の原因とは?

以下のような症状がある場合、あなたは秋バテかもしれません。

 

□ 朝スッキリと起きられない

□ 何となく頭が重い

□ 疲れが取れない

□ 食欲がない

 

 

うだるような夏が終わり、涼しい季節になっても食欲がない、身体がだるい…等といった夏バテのような症状を感じたら、「秋バテ」を疑いましょう。原因は、夏から蓄積している胃腸の疲れです。「身体のだるさや疲れも胃腸が原因なの…??」と不思議に思われるかもしれませんが、実は胃腸は身体と心の元気を作る源としての役割を持っています。

 

 

身体を動かす原動力は食べたものから作られるため、胃腸はエネルギーの製造工場と言えます。胃腸が健康に働くと、エネルギーがしっかりと作られ、身体は元気に動くことができ、やる気もみなぎります。反対に胃腸が弱ると、食欲不振や身体のだるさ、どんよりとした気分になり、全身に不調が起こってしまうのです。

 そもそも何故夏に胃腸が疲れるのですか?

  

一つは冷たい飲み物や食べ物などの摂り過ぎです。内臓は身体の表面よりも温度が高く、通常37℃くらいの温かさがあります。しかし、冷たい物を摂ると、胃腸の温度が一気に低下してしまうのです。例えば、ビール1杯、清涼飲料水1杯、アイスクリーム1個で、内臓温度は4℃も下がると言われています。そして、通常の内臓温度にまで回復させるためには、多くの時間とエネルギーが必要になり、胃腸は疲れてしまいます。

 

 

もう一つの原因は、現代の便利な生活の弊害とも言える「冷房病」です。私たちの体温は、自律神経の力で常に一定に保たれていますが、冷房の効いた室内と暑い屋外の行き来を繰り返すことで、自律神経は疲弊していきます。自律神経は胃腸をはじめ内臓の働きを統括しているため、当然ながら胃腸の働きが落ちてしまうのです。

 

 

この二つの原因によって招いてしまうのが、所謂「夏バテ」です。つまり、夏の胃腸疲れこそが、夏バテの正体なのです。

  

秋は胃腸の絶好の回復期!

  

漢方では「脾(消化吸収の働きの総称)は燥を好み、湿を嫌う」と言われ、胃腸は乾燥を好み湿気を嫌う特徴があると考えられています。湿気の多い夏は食欲がわかなくとも、空きになると「食欲の秋」と言われるように食欲が戻り、美味しく食事を楽しめるようになります。夏から秋に変わったことで、胃腸が好む環境になったためです。

  

つまり秋は本来、胃腸が元気になる季節なのです。胃腸疲れがある人は、回復期である今がチャンスです。早く胃腸を回復させ、秋バテを追いやり、食欲の秋を満喫しましょう。

 

東洋の伝統医学では、身体に優しい食べ方には7つの原則があるとしています。それが以下の7つです。皆様の普段の食事はいかがでしょうか? どれも大切ですが、特に心掛けたいのが❺小食です。腹八分目にすると、消化器に負担がかからず、胃腸疲れを癒すのに役立ちます。

 

➊「暖食(だんしょく)」:あたたかいものを食べる、飲む。

➋「淡食(たんしょく)」:塩分や濃い味つけを控える。

❸「慢食(まんしょく)」:時間を掛けてよく噛み、ゆっくり食べる。

❹「暢食(ちょうしょく)」:楽しく、気持ちよく食べる。

❺「小食(しょうしょく)」:腹八分目で食べ過ぎない

❻「潔食(けっしょく)」:旬のものや、新鮮で良質な食材を選ぶ

❼「専食(せんしょく)」:テレビやスマホなど、ながら食べを控えて食事に集中する。

  

この「基本七則」の❻潔食にもあったように、旬で新鮮な食材には豊富な栄養素だけでなく、その季節のトラブルに対応した嬉しい働きがたくさん詰まっています。秋バテ対策にピッタリな旬の食材して、山いも、さつまいも、かぶ、しいたけ等がその代表として挙げられるでしょう。

 

旬の食材で秋バテを解消しよう!

 

◆「山いも:スタミナ食として知られる山いもですが、漢方でも胃腸を整え身体を元気にする働きがあると考えられており、疲労回復にお勧めです。➡お勧めの食べ方:身体に潤いを与えたい時は、調理の際に余り火を入れすぎないことがポイントです。すりおろして「とろろ」にしてみましょう。

 

◆「さつまいも:漢方ではさつまいもは山いも同様に胃腸を整え、身体を元気にする作用があると考えられています。➡お勧めの食べ方:胃に負担を感じる時は、食べやすいポタージュスープにしてみましょう。

 

◆「かぶ:漢方では、かぶは身体に潤いを与え、消化を助ける働きがあると言われています。➡お勧めの食べ方:身体に潤いを与えたい時は生で食べましょう。サラダや浅漬けにしてみましょう。

  

◆「しいたけ:秋の味覚と言えばキノコです。漢方ではしいたけは身体を元気にする働きがあると考えられて、とても重宝されています。➡お勧めの食べ方:胃腸がポカポカと温まるお味噌汁の具として入れてみましょう。

  当院では、自律神経失調症をはじめ、

睡眠障害(不眠症)、不安症、うつ病、躁うつ病、適応障害、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)

強迫症、摂食障害、月経前症候群(PMS)、統合失調症、

過敏性腸症候群、更年期障害、心身症、パニック症など、

皆様の抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

なお、自律神経失調症の漢方薬による治療をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい。当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。

  

監修者:

新宿ペリカンこころクリニック

院長 佐々木 裕人

資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医

所属学会:日本精神神経学会

  

参考引用文献:元気読本 No.253