六本木駅直結、徒歩0分の心療内科・精神科クリニック

自閉スペクトラム症(ASD)の二つの主症状とは? 【今日行ける心療内科】六本木駅直結 六本木駅ビルクリニック

自閉スペクトラム症(ASD)の二つの主症状とは?

HOME > 新着情報一覧 > 自閉スペクトラム症(ASD)の二つの主症状とは?

自閉スペクトラム症(ASD)の二つの主症状とは?

1981年に精神科医のローナ・ウィング氏により、自閉症とアスペルガー症候群において、症状には明確な境目がないのではないかという仮説を立て、そこから自閉症スペクトラム(=連続)という名称が提唱され、広く受け入れられるようになりました。このため現在では、自閉スペクトラム症、自閉スペクトラム障害と呼ばれるようになったのです(Autism Spectrum Disorder:ASD)。

 

 

繰り返しになりますが、この自閉症スペクトラムという名前には、「連続」という意味があります。スペクトラムは「虹」をイメージすれば分かりやすいでしょう。ある色の部分を見れば特徴が際立っているのに、それぞれの間は連続していて、境界線がないということです。つまり、自閉症の特性も虹の色のように境界線がなく連続して症状が広がっているということを表しています。例えば、自閉症としての特性が強い人がいる一方で、自閉症の特性は持っているけれども自閉症の診断基準を満たさない人もいます。このように連続性のある特性がASDの特徴なのです。このような考え方から2013年に制定されたアメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-5では、自閉症とアスペルガー症候群がASDにまとめられています。

ASDの主症状が三つ→二つに変更

  

以前、自閉スペクトラム症(ASD)は三つの診断基準がありました。①他人との社会的な場面で相互関係を持つことの障害、②言葉の表面的な意味に囚われやすいコミュニケーションの質的な障害、③反復的な行動パターンがある、というものです。①と②は、他人とのやりとりが、年齢を経て発達することの非言語的な側面と言語的な側面の問題を指しています。このため、①と②の双方にまたがる特性も見られます。そこで、「DSM-5」では、①、②の項目が社会的コミュニケーションの障害としてまとめられています。③の部分は、興味と行動の偏り、こだわりの部分になりますが、最近では、聴覚や皮膚などの感覚の敏感さや記憶などの独特さも③の部分に加えられています。


 ASDの主な症状(DSM-5)

 

 ◆ 社会的コミュニケーション障害:社会的コミュニケーション障害は、大きく分けて二つの特性があります。第一に、他人との社会的な場面でコミュニケーションをとって、相互関係を持つことが苦手なことです。ここには非言語的な相互関係も含まれます。例えば、視線や表情などによる意思疎通などです。第二に、表面的な言語の意味に囚われやすいなどのコミュニケーションの質的な問題を抱えることがあります。これらは発達していく過程で、特性があらわれていきます。

 

 

 ◆反復的・繰り返しの行動パターン:対人関係以外での独特な考え方や何度も繰り返す行動パターンのことです。DSM-5では、こだわりのことを「限局された(せまく限られた)反復的な行動」と記載しています。最近では、この中に感覚の過敏などを含める場合もあります。反復的・繰り返しの行動パターンは、本人にとってとても重要です。こだわりを妨害されることでパニックになってしまったり、感情を爆発させてしまったりする人もいます。

このコラムを読まれまして、気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、どうぞ当院まで、
お気軽にお問い合わせください。

 

当院では、

大人の発達障害(ASD、ADHD)をはじめ、

睡眠障害(不眠症)、不安症、うつ病、躁うつ病、適応障害、

強迫症、摂食障害、月経前症候群(PMS)、統合失調症、

過敏性腸症候群、自律神経失調症、心身症、パニック症など、

皆様の抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

  

当院では、ご希望の患者様に、ウェクスラー成人知能検査(WAIS)を施行することが可能な医療機関となっております。

  

ご自身の能力の凸凹の可能性が気になられる患者様、とりわけ発達障害(ASDやADHDの可能性を危惧されている患者様は、御診察の際に、その旨を当院医師にお申し出頂けましたら幸いです。

 

 

監修者:

新宿ペリカンこころクリニック

院長 佐々木 裕人

資格等:精神保健指定医、精神科指導医・専門医

所属学会:日本精神神経学会

 

参考引用文献:ニュートン別冊 精神科医が語る 発達障害のすべて 改訂第2版